今回は、私が義烏市国際市場を訪れ、そこで見た事情と感じたことをお伝えしたいと思います。
2024年4月、世界最大の日用雑貨卸売市場である義烏市国際市場に足を運びました。義烏国際貿易城は日本からの買い付けも増加していますが、まだまだ穴場的存在です。世界中のバイヤーが訪れる義烏市の魅力について探ります。そのリアルな状況を見ました。ここで私が感じた変化や気づきを、皆さんに少しでも役立つ情報になればと思います。
義烏国際貿易城はその規模で圧倒されます。初めて訪れる人にとって、その広さは想像を超えたものです。中に入ると、戻る道も見失うほどで、初めての訪問者は迷子になりかねません。
もし全ての商店に立ち寄り、1店舗につき3分間ずつ滞在すると、毎日8時間ずつ訪れても全てを見て回るのに一年以上かかります。したがって、事前に自分が何を探しているのかを明確にしておくことが重要です。
義烏国際貿易城は5つの区に分かれており、それぞれの区には異なる商品が並んでいます。全体で7万5000以上の店舗が存在し、各区ごとに異なる商材が取り扱われています。
効率よく仕入れるため
初めて訪れる方は、間違って違うエリアに入ってしまうことがよくあります。間違って入ってしまうと、行きたいエリアに戻るのに約30分かかることもあります。行く前に自分が最も興味のある商品や探したい商材を明確にしておくことが大切です。
例えば、アクセサリーやイヤリングを探したい場合は、1区と1区東に行くのが最適です。帽子を探したいなら4区が良いでしょう。義烏国際貿易城には5つの区があり、数多くの店舗が並んでいます。もし滞在が一日か二日しかない場合は、メインに訪れるエリア目的の商品をしっかり見定め計画する必要があります。さもなければ、欲しいものを見つける前に商店が閉まってしまうかもしれません。
商場内の各区は互いに連結しており、外に出ることなく移動が可能です。しかし、移動には20位分かかることもあり、効率的に動くための計画が非常に重要です。
義烏国際貿易城を訪れる際は、しっかりと計画を立て、自分の興味のある商品を見つけるための時間を有効に使うことが成功の鍵となります。事前の準備でこの巨大な市場を探索し、無限の商機を見つける旅に出かけましょう。
まだ、中国からの仕入はも安い?
義烏(イーウー)とは?
義烏(イーウー)は、中国浙江省にある都市で、この街は“中国最大の日用品雑貨卸売市場のある街”として知られています。義烏国際貿易城は、世界最大の日用雑貨卸売市場として知られ、世界中のバイヤーとサプライヤーが集まり、ここではアクセサリー、日用品、電子製品、おもちゃなど、さまざまな商品が取り扱われています。
義烏は、商業面だけではなく、豊かな文化的歴史的な観光資源にも恵まれています。義烏博物館ではこの都市の歴史と発展を展示しており、有名な仏教の聖地である仏堂鎮は多くの信者や観光客を引きつけています。義烏の交通は非常に便利で、空港と高速鉄道駅があり、中国各地と結ばれています。
義烏の発展は、地元経済の繁栄を促進するだけでなく、周辺地域の経済発展も牽引し、中国の改革開放の重要な象徴の一つとなっています。
義烏市国際市場は1区が5階建ての建物で、1区から5区で構成されています。東京ドーム30個分、400万平方メートルの敷地に約8万件の問屋が軒を並べてます。約1900種、40万品目の商品が揃い、価格は日本の市場価格の1/10程度というものも少なくありません。
義烏市にも足を延ばし、ビジネスのヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。