今回は、私が義烏市国際市場を訪れ、そこで見た事と感じたことをお伝えしたいと思います。
2024年4月、世界最大の日用雑貨卸売市場である義烏市国際市場に足を運びました、そこで、リアルな状況から、私が感じた変化や気づきが皆さんのお役に立つ情報になればと思います。
かつては、商品の売買取引において売り手と買い手の間には大きな情報の差がありました。義烏では、「義烏国際市場に行けば多くの安い商品を手に入れられる」と良く話していたものです。しかし、インターネットの急速な進化によって、情報が瞬時に入手できるようになり、家庭や個人のライフスタイルにも大きな変化が起きています。
かつての「情報不足」や「情報の非対称性」はかなり解消され、いまでは義烏国際市場での仕入れ価格とTAOBAOやTEMUの価格差はほとんどなくなりました。実際には、中国国内のバイヤーが義烏に来て商品を仕入れることは少なくなっており、中東など海外からのバイヤーが増えています。
中国国内のEC市場の発展とその影響
中国国内のEC市場は世界的にもトップクラスの規模を誇り、品揃えの充実などからますます拡大を続けています。中国EC市場での仕入れ価格が義烏の卸売市場と大きく変わらず、義烏市国際市場にわざわざ足を運ぶ人が少なくなってきました。
「まだまだ義烏市国際市場の方が10、20、50円安いから」と、わざわざ時間をかけて日本から義烏まで仕入れに行くのは今では非効率的かもしれません。モノを手に入れる前に必要な時間や交通費などのコストも意識する必要があります。
義烏市国際市場の購入専用サイト 義烏市場官方網站 をぜひご活用ください。
まとめ
義烏市国際市場はまだ世界最大の日用品雑貨卸売市場であり、世界的に見ても類を見ない特異な市場です。情報化が進んできたいま、かつて価格面での優位性を築いていた義烏国際市場も、今では多く仕入れ選択肢の中でどのような価値を持つのかが考えられます。私自身、今回の訪問を通じて、義烏のいまの姿を知る貴重な機会となりました。