
こんにちは、neoaweのkusumotoです。
ご無沙汰しておりました、更新滞ってました。これまでの投稿は気合を入れて書くことが多く、普段の仕事にも追われてなかなか時間がかかっていましたが、、このブログを読んでくださった方に、もし何かのきっかけを与えられたのなら、本当に嬉しいと思います。
先週、上海事務所で急なトラブルが発生した。金曜日に航空券を手配し、月曜日の朝には浦東空港に降り立つことになった。ちょうど日本は祝日だったが、休むよりも仕事を優先。少しは成長したのか、それとも単に忙しさに慣れただけなのかは分からない。
浦東空港はとにかく広い。着陸してからゲートに着くまで20分近く走ることもある。効率的とは言いがたいが、これは中国のスケールの大きさを象徴しているのかもしれない。機内食がお粥だったのには驚いたが、広州出身の私には懐かしい味で、むしろ歓迎の一杯となった。
事務所の問題は幸い1日で解決。その後の時間を有効に使おうと、上海で毎年9月に開催される複合材料の展示会に足を運んだ。中国の展示会に参加したことがある人なら分かるだろう。日本の展示会のように製品を丁寧に並べる場ではなく、実態は「巨大な商談会」だ。最低限のサンプルが置かれているだけで、あとは商談用の机と椅子がぎっしり。特に大手のブースはまるでスターバックスのよういつも満席で、活気に圧倒される。
業界で10年活動していると、知り合いの会社も多く、複数のブースで意見交換できるのは大きなメリットだ。ただし問題もある。こちらも関係先が多いため、出せる情報と出せない情報の線引きを常に意識しなければならない。1日半も歩き回ると、体力よりも頭脳が消耗する。
また、日本の展示会との大きな違いは名刺文化だ。中国では名刺よりもWeChatが主流。名刺を渡すよりもQRコードを読み込む方が自然だ。もっとも、追加した相手のプロフィール写真が動物や風景だったり、名前が「Jack」「小李」といったありふれたものだったりで、帰国後に誰が誰だか分からなくなるのは珍しくない。私は名刺に自分のQRコードを印刷しておき、スムーズに交換できるようにしている。これはぜひおすすめしたい。
展示会に外国人の同僚を連れて行くと、通訳や説明に追われることもある。展示会は情報量が膨大で、理解するだけでも時間がかかる。その中で逐一通訳をするのは相当な負担になる。もし通訳を頼むなら、食事の一つでもご馳走して労をねぎらうべきだろう。
さらに重要なのは、中国の展示会では「その場で注文」が前提とされることだ。日本の展示会のように「まずは資料を持ち帰って検討」は通じにくい。相手は具体的な条件を詰める姿勢で臨んでいるので、こちらも事前に情報を整理し、商談モードで臨む必要がある。
もちろん、効率面だけでなく、新しい出会いがあるのも展示会の魅力だ。業界の主要企業の幹部から担当者まで一度に会える機会は貴重であり、短期間で幅広い情報を得られる。
最後に実務的なアドバイスを二つ。まず靴は歩きやすいスニーカー。広い会場を歩き回ると、革靴ではすぐに疲れてしまう。そしてもう一つは、WeChatのQRコードを事前に印刷しておくこと。効率的に連絡先を交換でき、名刺以上に役立つ。
中国の展示会は体力も気力も試されるが、その分だけ得られるものも大きい。準備を整え、積極的に活用すれば、確実に次につながる時間になるだろう。
2026年中国複合材料展示会の日程はこちらです。

今回記事書いたのはneoaweのクスモトです。

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